展示動物紹介
オランウータンの森 Orang-utan Forest
オランウータンは、ほとんどを木の上で生活しています。 その生活を再現するために、室内展示場には消防ホースで作成した遊具を設置しています。 開園当時まだ幼かったドーネ(メス、写真)も、ずいぶんと大きく成長しました。 隣で生活しているチンパンジーと比べると動きは大変ゆっくりとしていますが、とても人懐っこく、ガラス越しにこちらの様子を観察する姿が印象的です。
ボルネオオランウータン Pongo pygmaeus
外国 語の 表記 |
Bornean Orang-utan 紅毛猩猩 오랑우탄 |
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分類 | 霊長目 ショウジョウ科 |
分布 | 東南アジアのボルネオ島 |
保護 | 国際希少野生動植物種、CITES(附属書Ⅰ)、IUCN(EN) |
オランウータンは現地語では「森のヒト」という意味です。 ヒトの様にとても知能の高い動物で、表情豊かです。
チンパンジーが群れ社会を形成していることと比べると、 オランウータンは親子が一緒にいる時以外、単独で生活していることが多いようです。 森の中では果実などを主食としていますが、樹皮や葉なども食べています。 動物園では園内一沢山の種類の食物を食べている動物です。
オスとメスでは身体に大きな違いがあり、体重はメスが50kg程度ですが、オスは100kgを超える場合が多いです。 また、成熟したオスの顔の周囲には大きなひだがあります。 メスの「ドーネ」のすっきりとした面長の顔と、オスの「ブロトス」(写真上、2021年11月死亡)の顔を比べてみるとその違いは歴然です。 また「のど袋」もとてもよく発達していて、このおかけで大きな響く声を出すことができるということです。 オランウータンには当園で飼育しているボルネオオランウータンの他に、スマトラオランウータンとタパリヌオランウータンという別種のオランウータンがいます。
左と中の写真はメスの「ドーネ」です。右の写真は1999年に撮影したもので、左側はまだ子どもだったドーネです。