どうぶつえん日記

最新のどうぶつえん日記

ジャジャマルのウ〇チ   1月15日

 皆さんはいしかわ動物園に来られた際に、アフリカの草原にて職員が展示場でしゃがんで何かをしている姿を見たことがあるでしょうか? 土遊びをしているのではなくキリンの排泄した糞を掃除しています。キリンの糞は粒状でジャジャマルのお母さんのマリで一粒が直径2cm程です。その糞を一度の排便で大量にします。 広い放飼場で直径2cmの糞を見つけて掃除をするのはなかなか大変ですが子供のジャジャマルの糞はさらに小さいです。現在直径が1cm程で粒の数は大人のキリンとあまり変わらないです。 放飼場の砂利と大きさも変わらず、砂利をちりとりに入れないように糞を取りますが、数が多いので中腰では体勢が辛く、しゃがみながら掃除をしています。 ジャジャマルは非常に良い糞をし続けていて、生後1週間頃のまだ葉っぱや干し草よりも母乳をメインに飲んでいた時期から粒状の黄色いミルク便をしていました。 これからも全部拾ってあげるからたくさん良い糞を出してね。(大木 崇裕)
ジャジャマルの糞の写真 ジャジャマルの糞の写真 糞拾いの写真

ライチョウヒナ 生後6か月   1月14日

 昨年7月にふ化したライチョウのヒナは、生後半年が過ぎ、2羽(中央写真=オス、右=メス)が順調に育っています。 当初は2020年にも行った、母鳥がヒナを育てる「自然育すう」に取り組む予定でしたが、ふ化直前のトラブルにより飼育員が親代わりとなって育てる「人工育すう」となりました。ライチョウは成長とともに羽毛の生え換わりを重ねていきます。黄色いふわふわの羽毛から始まり、くすんだ茶色の姿を経て、県内が雪景色に包まれるのと時を同じくして、全身を純白の冬羽が覆いました。 ヒナたちは展示公開に向けて、展示室の環境に慣らす訓練を進めています。初めは戸惑いや緊張の表情を見せていた2羽でしたが、回数を重ねるにつれ徐々に展示室で睡眠をとったり、好物のシダレヤナギの冬芽を盛んに食べたりする様子が見られるようになっています。公開まではあと一息。「訓練中」の貼紙を見かけたら、優しく見守ってくださいね。(小山 将大)
ライチョウの雛の写真 ライチョウのオスの写真 ライチョウのメスの写真

ケヅメリクガメの産卵  1月8日

 昨年11月6日、ケヅメリクガメの産卵が見られました。2015年から記録を取り続けていますが、過去最多の23個を産みました。 産卵前日、昼頃から産卵のための穴を放飼場の小屋の中に掘り始めました。いつもの収容時間を過ぎても、さらに閉園時間を過ぎても産卵が見られないので、 T獣医と前担当者のA飼育員に相談し、そのまま収容せずに産卵させることにしました。予想最低気温は10度だったので、体を温めるため投光器で体を照らし、 室内を保温するため出入り口にビニールカーテンを取り付けました。翌朝、産卵は無事に終わっていました。さて、卵の回収はいつもの飼育作業を終えてから行いました。 リクガメは土に自分の尿を掛け、柔らかくしながら穴を掘ります。暗闇の中、スマホのライトを照らし、柔らかい土の感触を頼りに卵を傷つけないよう掘りました。 穴の深さは35センチ、幅は最大25センチもありました。卵はピンポン玉くらいの大きさで、薄いピンク色をしていることが分かりました。 産卵ができないメスは体内に卵が溜まることで、体調を崩してしまう事があります。緊急性がある場合、薬を使い人工的に産卵させる方法もありますが、 やはり自然な産卵をさせたいと思っています。 冬を前に無事に産卵を終え、ほっとしたことを思い出しています。 (瀧本 薫)

ケヅメリクガメの産卵の様子の写真 ケヅメリクガメの卵の写真

年頭祈願! 「コロナ退散」 2022年1月2日

ホワイトタイガー「クラウン」の写真   おうおう、そこのオミクロンとかぬかす不届きな野郎、こそこそとしてねえで、オレの前に出てきやがれ。 悪さばっかしているヤツには、お仕置きしてやるからよ。
  オレは、群馬サファリパークで生まれた「クラウン」ってんだ。 そんじょそこらのタダトラと違って、ホワイトタイガーなんだぜ。 2017年のイケメンコンテストで、ぶっちぎりの優勝だったんだぜ。 ついでに今年は“寅年”ってんだから、やっぱ年頭の挨拶はオレだろ。 かわいい後輩のタダトラ「ミタケ」や「月(つき)」はまだまだ子どもだしな。
  みんな、クラウンってどういう意味か知ってるよな。 そう、王冠だ。王さまがかぶっている、あのギザギザ帽子だ。 ちょっと興味があったので、その語源をたどってみたんだ。 そしたらよ、太陽の上空で起こっている物理現象と関係あるらしくて、「コロナ」ってのが語源らしいんだな。
  …おうおう、ちょっと待てや。 まるで、オレがあの不届きな野郎と親戚みてえじゃないか。 絶対にカンケーねえからな。 オレはまだまだ退散しないからな。 オレも、飼育係も企画係も一丸となって、目一杯みんなを楽しませるから、今年もよろしく頼むわ!!! (クラウン)

チヨの乳腺腫瘍 12月29日

   11月下旬、モルモットのチヨの乳から血が出ているとの連絡がありました。確認してみると右側の乳房から股の付け根にかけてしこりがあり、乳首はうっすらと血が滲んでいました。検査をしたところ、乳腺腫瘍の可能性が高そうですが、確定診断(肺などに転移する癌かどうか)は摘出してみないと分かりません。貧血もあり、薬の効果も見られないので、手術にて切除しました。切除部位が広範囲なので経過が心配でしたが、年明けには群れに合流できそうです。結果は悪性腫瘍でしたが、癌が転移する前の段階(脈管内浸潤は認められない)であることも分かりました。担当者の早期発見の賜物(たまもの)です。引き続き再発に注意して、経過観察していこうと思います。(動物病院 千葉友章)
手術直後の写真 手術後の写真