どうぶつえん日記

2016年のどうぶつえん日記

クリスマスプレゼントⅠ♪ 12月25日

アフリカの草原エリアに1本の低木があります。この木は現在工事が行われている場所に生えていた木で、 持って来た時は葉っぱが生い茂っていました。しかし、葉っぱはキリンに食べられて枯れ木状態。 なんとも寂しい感じなので、いくつかぶら下げてみました。キリン用として乾草をネットに入れて吊したり、バケツの中にペレットを入れて、 穴を開けて舌で採れるようにしてみました。シマウマ用は同じ作りで、揺さぶると中のペレットが落ちるようにしてみました。 やってみた結果、乾草は主に子どものダイチが興味をもって近づき食べ始め、その後お母さんのイザベルも食べました。 キリンはバケツが揺れると採りにくいようで、すぐに諦めたので蓋を外してみると、鼻先を突っ込みきれいに完食しました。 シマウマは、ランディア(おばちゃんシマウマ)が予想以上の執着でバケツを揺らし続け、更に慣れてくるとバケツを噛み始め蓋の部分を壊してしまいました。 こちらもばっちり完食でした。これまでやったことがなかったのでキリンやシマウマの新しい行動を見ることができました。 いいクリスマスプレゼントになったかな?と思います。現在、気温が低いことと、工事のため屋外展示場に出せないことがあり、 キリンは室内展示場にいることが多くなってきました。室内展示場用のものを新たに作ってみようと思っています。 ちなみに、屋外展示場に出せない日は、シマウマはご覧になれません。予めご了承ください。(小倉 康武)

キリンの写真 キリン・シマウマの写真 シマウマの写真

クリスマスプレゼントⅡ♪ 12月25日

アジアゾウのサニーには竹をプレゼントしました。といっても、これは今月の上旬から時々与えています。 少しでも退屈な時間を減らすために。この竹、実はサニーのために切ってきているわけではありません(笑) レッサーパンダの担当者がレッサーパンダのために切ってきた竹です。ただ、レッサーパンダは笹の部分しか食べないので竹の幹はいらないのです。 溜まってくるとゴミ処理場へ捨てに行きます。どうせ捨てるならということで、少しもらうことにしました。 何本か与えてみましたが、サニーは、その日に切ってきた新鮮な竹よりも、数日経った少し乾いたような竹を好むようです。 太さは全く関係ありません。大丈夫かな?と思っているのは私だけで、鼻だけで折れないと分かると右前肢で踏んで押さえて折ります。 どうやら利き足は右のようです。バキバキ!と音がして、それから鼻を使って剥がし、 口に運び歯で細かくちぎって食べていきます。あまり好みじゃない時は食べませんが、とりあえずバラバラにはしています。 暇つぶしにはなっているようです。毎日でも与えたらいいと思っていましたが、先輩からの「やりすぎるとすぐ飽きるぞ」の助言もあり、時々与えています。 ゾウの展示場でバキバキ!っと聞こえたらぜひ近くで見てみて下さい。ゾウの力強さと器用さが分かります(小倉 康武)

ゾウの写真 ゾウの写真2 ゾウの写真3

バードストリートの新しい顔 12月21日

 赤く小さなからだに大~きなくちばし。初めて目にする方も多いのではないでしょうか。これはアカショウビンという種類で、日本には夏にやってくる渡り鳥として知られています。さて、この個体は今年9月に金沢市でケガをしているところを保護され当園へやってきました。獣医による治療の甲斐あって秋には元気になりましたが、もう仲間たちは遥か南へと旅立っている頃。自然に返すのは難しいと判断し、先日バードストリートにて展示を開始しました。ケージ内のとまり木を器用に飛び移ったり時折鳴いてみせたりと、その愛らしい姿で早くもお客様の人気者となっています。寒い日には職員特製の暖房室で羽を休める様子も見られるかもしれません。(小山 将大)

アカショウビンの写真 アカショウビンの写真2

素敵なモニュメント、誰の作品? 12月13日

トキ里山館のとっても素敵なモニュメントの作者は、「あべ弘士」さん! あべさんは、旭山動物園の飼育員25年、その後、絵本作家として20年。「あらしのよるに」など著作物は100冊以上の超有名絵本作家です。 今回、トキ里山館では、パンフレットもサイン類も、あべさんにデザインをお願いし快諾をいただきました。あべさん、応援していただき本当にありがとうございました。 すばらしい記念写真スポットです! (園長 美馬秀夫)

モニュメントの写真 あべさんと園長の写真

お願い、もう1回!! 12月7日

レッサーパンダは餌を食べるときに、片手で器用につかんで食べることが出来ます。いしかわ動物園のレッサーパンダたちも右利き、左利きの違いはあれど、 1頭を除いてみんな器用に手を使って食べています。今回は、そんな周りに流されずに我が道を行くスミレ♀のお話です。 スミレは双子の姉妹のマリンと一緒に展示していて、お食事ガイドなどの際には、「左手で器用にリンゴを持つのがマリン、手を使わず直接食べるのがスミレ」と紹介しています。 けれど先日、そんな解説に水を差す(?)ような事態が発生しました。なんとスミレが右手でリンゴを持っているではありませんか!慌ててポケットに手を突っ込むも、 残念ながらカメラは机の上に置きっぱなし。お客さんには「シャッターチャンスですよ!!」とオススメしたので、 もしかしたらだれかお一人ぐらいはその貴重なシーンを写真に収めることができたでしょうか(^^;)。 それ以降はポケットにカメラを入れておくようにしていますが、残念ながらスミレはそんな僕の気も知らず、今日も犬食いです。 仕方ないので、ここではマリンの写真を反転させて使っています。あ~、あの時カメラを持っていれば…。 (南都 慶介)

レッサーパンダの写真 レッサーパンダの写真2

お洒落なう○こ 12月7日

 お食事中の方はすみません、今回はうん○のお話です。ご飯を食べ終わった後で、ゆっくりと読んでください。そんなの気にならないという方は、どうぞこのまま読んでください(笑)。  小動物プロムナードで展示しているマーラの糞は、ウサギの糞を引き延ばしたような細長い形をしています。 特に決まった場所で糞をする動物でもないようで、展示場のあちこちにそれが転がっています。以前展示場の掃除をしていると、それらに交じって模様のある糞(のようなもの)が落ちていました。 人間にとってもそうであるように、糞の状態というのは健康のバロメーターですので、動物たちの糞のチェックはいつも欠かせません。 ただ今回は、よ~くその糞らしきものを見てみると、糞ではなく近くに生えている針葉樹(ヨーロッパトウヒと言うそうです)の実でした。 左の黒っぽいのがマーラの糞で、右の赤っぽいのがその実です。紛らわしいと思いませんか? (南都 慶介)

マーラの糞の写真 マーラの写真

トキ公開から10日 12月1日

 11月19日のトキ里山館オープンから10日ほど経ちました。オープン直後は観覧通路のお客様に驚き、隠れてばかりいたトキたちですが、ようやくなれてきたようです。 静かに見ていれば、すぐ近くまで寄ってきて餌を探す様子をご覧いただけるようになりました。 ただ、ご要望の多い「飛んでいる瞬間」は、相当粘らないと見られないようです。観覧通路は暖房が入っていますので、ぜひゆっくりと様々なトキの姿をご覧ください。(野田 英樹)

トキの写真 観覧通路の写真

ブランの身体検査 11月25日

フタユビナマケモノのブランは木にぶら下がって眠ることよりも 地面に近い場所でまるでネコのように丸くなって眠ることが多いです。 今日はブランの健康診断ということで身体触診検査を実施しました。 長い体毛をかき分けると、普段は全く見えない耳を確認することができます。 名前のとおり前肢には2本の指があり鉤爪も鋭く立派ですが、 実は後肢の鉤爪は2本ではなく3本あるんです。ご存知でしたか? また頭をなでていると目をつむってとても気持ちよさそうにします。 さらになでていると大きな口を開けてアクビをしました。これも立て続けに5回もです。 その時には上下4本の立派な牙をじっくりと確認できました。 野生の中では景色に溶け込むことで敵から身を守っていますが、やはり最終手段としてこの大きな牙が相手を威嚇したり、反撃の時には 威力を発揮するのかもしれませんね。(動物病院 北川 和也)

ブランの写真 ブランの写真2 ブランの写真3

ゴジラ対ガメラ? 11月22日

園内「南米の森」ではグリーンイグアナとアカアシガメが同居中。爬虫類飼育施設には、 体を温めるためのホットスポットという場所が用意してあります。ある日いつものように グリーンイグアナのプチ♂がお気に入りのプレートヒーターの上でおなかを温めて昼寝していると、後ろからアカアシガメが近づいて来ました。 ゴジラ(グリーンイグアナ)対ガメラ(アカアシガメ)の戦いはどうなるのか観察していると、 あっけなくアカアシガメにグリーンイグアナが押し出されて場所を奪われてしまいました。わりと平和的に終わったこの戦いはガメラの勝ちでした。(那須田 樹)

ゴジラとガメラ?の写真 ゴジラとガメラ?の写真2

胃カテ de 日光浴 11月13日

ケヅメリクガメがここ1ヶ月以上体調が思わしくなく、全く食べようとしません。 保温や輸液なども長期間継続していましたが変化なしです。 そこで先日全身麻酔をかけて胃カテーテルを入れる処置をしました。 リクガメは草食動物で主に牧草や木の葉を食べて生活しているので 流動食は手軽に与えられるものをと、人が飲む青汁を胃カテーテルを通して与えています。 カテーテルを入れて5日後には、少しですが小松菜の葉を食べたり、糞も出はじめて体調が少しづつ戻ってきました。 そして今日は11月半ばとは思えないくらい温かかったので、 カテーテルを付けたままですが日光浴をしました。 リクガメも気分がよくなったのか動きも今までにないくらい活発となり、野草にも興味津々です。 この様子を見ていると、カテーテルをはずせる日も近いことでしょう。(動物病院 北川 和也)

胃カテで日光浴の写真 青汁注入の写真 青汁注入の写真

痛くても我慢できます 11月7日

グリーンイグアナのプチが手首にケガをしてしまいました。 皮膚や皮下組織も失った深いケガだったので、消毒した後に防水仕様の強めのテーピングすることにしました。 通常動物たちの治療は患部が動かないように誰かが体を押さえてから開始します。 ところがプチは頭や背中をなでられるのが大好きで、無理やり体を押さえつけることなく 傷口の消毒や長時間のテーピング交換ができるのです。 傷口に直接触れなければならない時はさすがに痛くて引っ込めることもありますが、 その後でも痛みを我慢して(?)私に身を任せてくれています。 そんな姿を見ながら処置をしていると、今まで以上にプチが可愛くなってきました。 イグアナのようなは虫類のケガはほ乳類のようにみるみる治っていく感じではないので 今後も気長に治療を続けていきたいと思います。(動物病院 北川 和也)

展示の写真 ヘビの卵の写真 ヘビのふ化の写真

春になったら、また遊ぼうね 11月3日

明日11月4日(金)より、来春3月下旬ごろまで、ふれあいひろの「なかよしハウス」が閉鎖となります。 今年もいっぱい遊んでくれて、ありがとね。 写真は、今年の手乗りメンバーと飼育係のお姉さん。 止まり木のオカメインコ:左よりマサル(♂)、イチジク(♂)、モモ(♀)、囲い木のアキクサインコ:左ペー(♂)、右パー(♀)。(三上 秀彦)

2016年手乗りメンバーの写真 手乗りメンバーと飼育係のお姉さんの写真

リベンジ 11月2日

レッサーパンダの双子の姉妹サンとルナの1歳の誕生日会で、レッサーパンダを模した氷のプレゼントを贈ったのに、出来が悪くて上手く伝わらなかった。 動物園日記にも書きましたが、以前そんなことがありました。 でも先日、とうとうそのリベンジを果たすチャンスがやってきたのです。それが、今や日本で定番行事になったハロウィン。 いしかわ動物園でもハロウィンにちなんで様々なイベントを開催し、レッサーパンダの餌の器も期間限定でかぼちゃで作りました。 ちゃんと前回の教訓を活かして今回は耳を三角にしてみましたが、出来上がったものを見てみると・・・。 「?? おかしいな、こんなはずじゃなかったのに」という思いは拭えませんでしたが、お客さんの反応はまずまずだったような気がします。 「あっ、レッサーパンダになってるんだね」、「耳が付いてる~」。そうです、耳が付いてるんです!あ~、三角にして良かった。 ※かぼちゃはこの後、動物たちが美味しくいただきました。(南都 慶介)

カボチャの写真 カボチャの写真 レッサーパンダとカボチャの写真

コビトカバ 映るかな?見えるかな? 10月4日

今回、初めてコビトカバのノゾミ(メス)にエコー検査をしてみることになりました。と、言っても妊娠したわけではありません。妊娠判定の方法として糞中ホルモン検査や血液検査などありますが、コビトカバは水中で糞をするので採糞することができませんし、採血できるほどじっとしていてくれません。妊娠していればお腹が出てくると思いますが、もともと丸い体型なので判断が難しいです。そこで、もし妊娠していたら胎児が映るだろうと思い、採血よりも簡単なエコー検査をしてみることになりました。ターゲット棒を使い誘導して柵の前まで来たら、そこで餌を与えます。その間に獣医さんに見てもらうという方法です。やってみると、一応見ることはできましたが、もちろんそこには胎児はいませんので映りません。胎児がいれば映るのか?見ている位置は合っているのか?初めての試みなので分かりません。ノゾミもあまりじっとしていないので、少しずつ離れていってしまいます。私も獣医さんもノゾミもまだまだ練習が必要なようです。ある日、「これ胎児かな?」と言える日が来ることを楽しみに練習を続けていこうと思います。(小倉 康武)

ノゾミのエコー検査の準備の写真 ノゾミの腹部にエコーを当てるの写真 エコー検査の画像データの写真

ケヅメリクガメの孵化 10月4日

 9月4日に、ケヅメリクガメが孵化しました。これで7年連続の繁殖成功です。生まれた子ガメたちは約一ヶ月非公開エリアで育成していましたが、 餌をしっかり食べて甲羅が固まってきたので、「カメたちの広場」で展示を開始しています。大きくなると迫力満点のケヅメリクガメも、生まれたばかりの頃は小さくてかわいらしいです。  昨年生まれのカメたちは、1年間で倍ほどの大きさに成長しています。しばらくは裏側に引っ越しますが、アニマルステージやびっくりガイドに登場予定ですので、そちらもお楽しみに。(野田 英樹)

卵の写真 子ガメの写真 子ガメ比較の写真

アオダイショウのあかちゃん 10月4日

2016年7月5日、園内「郷土の水辺」内のヘビの展示水槽の中に卵を発見しました。9個の卵が互いにくっついてひとつの塊になっています。 展示水槽から取りだし、プラケースの中に湿らせた赤玉土と水苔を入れ、その中に卵を埋めました。 時々霧吹きで水をかけて乾燥を防ぎました。すると約2ヶ月後の9月4日から5日にかけてアオダイショウの赤ちゃん8匹が誕生しました。 誕生したばかりでも長さは40cmくらいあります。 アオダイショウなどヘビのあかちゃんはおとなと模様や色が違うことがあります。 アオダイショウもフ化してしばらくはなんとなくマムシに似た模様をしていてマムシと間違える人もいます。 「自分は危険なマムシだぞ!」とだまして身を守るためだと考えられます。 9月30日より「郷土の水辺」で展示を開始しました。ぜひこの機会に小さなアオダイショウたちをご覧下さい。(那須田 樹)

展示の写真 ヘビの卵の写真 ヘビのふ化の写真

ダイチ1歳になりました!  9月18日

アミメキリンのダイチ(オス、9月17日生まれ)がお陰様で1歳になりました。この日は、誕生会を開いてもらい、 園児たちにお祝いしてもらいました♪背は約110㎝伸び、現在290㎝です。生まれた時と比較するとその大きさがよく分かります。 体格もしっかりしましたし、顔もシュッとしてイケメンになりました。人懐っこい性格は変わりませんが、少々やんちゃになったようで最近では急に走り出したり、 軽く前肢で蹴ろうとしたりするようになりました。自分にどれくらい力があるのか試しているようにも見えます。念のため今回は、私とダイチの間に岩が入るようにして撮影しました。 ちなみに、この日は大人しかったです。これから、年齢を重ねていけば体格も性格も変わっていくと思います。 2才になった頃どんなキリンになっているか楽しみです。アフリカの草原前の東屋や屋内展示場に成長の様子を掲示していますので、ぜひご覧になって下さい。(小倉 康武)

ダイチと筆者の写真1 ダイチと筆者の写真2 ダイチの掲示板の写真

いい感じ! 9月18日

この度、キリンの複数展示や次世代個体を確保できるようにするため、キリンの寝室を増築することが決まりました。 その建設予定地には、キリンの餌となるカシの木がたくさん植えられています。残念ながら移植は難しいため、工事が始まると、すべて切ってしまうので工事が始まる前に自分たちで切って与えることにしました。 初めは枝のみ切って与えていましたが、せっかくなら幹ごと切って与えたらいいんじゃないかと思い、やってみました。 やってみると、イイ感じです。生木の葉を食べる姿は、枝だけ切ってきて与えるよりも見た目がいいですし、キリンの動きが増えます。 位置を変えたり、姿勢を変えたり、なにより採食時間が増えました。キリンのために立てましたが、下の方の葉っぱはシマウマも食べに来ます。 シマウマの食べ方は普段見ない食べ方なので見ていて面白いです。工事開始日までに何本切れるか分かりませんが、できるだけやってみたいと思います。(小倉 康武)

葉を食べるキリンの写真 葉を食べるキリンの写真2 葉を食べるキリンの写真3

クジャクのメスがオスになる?! 9月11日

ナイトズーでクジャクの羽について解説をしていた時、突然、お客様から「クジャクは性転換するの?」と聞かれました。 お客様によると、以前からよく知るクジャクのメスの羽に少しずつオスの飾り羽が生えてきているとの事でした。 答えに困っていると「見間違えでは無く絶対です!」と仰るので、答えは保留にして後日、再訪された時にお伝えすることにしました。 早速、鳥に詳しい職員に聞くと、古い文献(1983)を見つけてくれました。それにより、メスが高齢化するとホルモンバランスが崩れた時、 まれにオス化し、オスの飾り羽が少しだけ生えてくることが分かりました(ただし性転換ではありません)。 また現在、おびひろ動物園で飾り羽が生えた高齢のメスが話題になっている事も教えてくれました。 さらに後日、獣医師が当動物園で2009年に飼育していた高齢のメスに飾り羽が生えた画像を探して見せてくれましたので、 最後にそれを紹介したいと思います。(瀧本 薫)

サンとルナの誕生会の写真 サンとルナの誕生会の写真2

オスの飾り羽は何本? 9月11日

バードストリートの数少ない人気者、それはやはりクジャクのオスです。 春から7月いっぱいまで、獣舎の前ではお客様の大きな歓声や拍手がたくさん聞かれました。 オスが広げる飾り羽は上尾筒(じょうびとう)と呼ばれ、求愛のためだけに広げますが、繁殖期が終わる8月に入ると飾り羽がすべて抜け落ちてしまいます。 一気に抜けてしまうのですが、オスはぎりぎりまで羽を広げ続けます。その時の画像と春先の画像を用意しましたのでご覧ください。さて、今回、飾り羽について調べてみました。その数は235本。重さは300gでした。派手な見た目よりも意外に羽は軽いことが分かりますね。(瀧本 薫)

クジャクのオスの写真 クジャクのオスの写真2

Happy Birthday 8月23日

8月23日にレッサーパンダの双子の姉妹、サンとルナが1才の誕生日を迎えました。せっかくの誕生日なので、大好きなリンゴ以外にもキウイやオレンジも入った氷を特別にプレゼントしました。最初のうちはいつもと違った様子に警戒してなのか、肝心のサンとルナが氷を食べに来ず、母親のアヤメが一生懸命氷の中からフルーツを取り出そうとしていました。しばらくするとサンとルナも食べに来てくれましたが、結局半分以上アヤメが食べていたような気がします(^^;)。ちなみに大きな氷の上に小さな氷が2個乗っかっているのは「レッサーパンダの顔みたいに見えるかも!」という思いつきで付けた耳です。残念ながらこのレッサーパンダらしからぬ丸い耳はなかなか伝わらなかったようで、クマ・コアラといった声の他、「失礼ですが、なんで小さな氷が付き出しているんですか?」という質問まで飛び出していました(笑)。 8月いっぱいはサンとルナの成長を記録した写真も貼りだしておきます。暑い日が続きますが、ぜひ見に来て下さい。(南都慶介)

サンとルナの誕生会の写真 サンとルナの誕生会の写真2

6頭なかよし 8月19日

プレーリードッグ6頭展示が始まりました。前にも書きましたが5頭の時はケンカがありましたが、6頭になったときは何事もなくて安心しました。穴を掘ったりコーポの中を散歩したり木をかじったり自由に行動していました。夕方の収容の時帰ってくるか心配でしたが、みんなと一緒に帰ってきてエサも普通に食べました。日中暑い時は室内にいる事もあり姿が見えないときもありますが仲の良いプレーリー達を見に来て下さい(小田桐 圭)

プレーリードッグ群れの写真 プレーリードッグ群れの写真2

癒しの天然クーラー  8月5日

8月初旬、暑い日が続いていますが、 こんな時は大きな滝が流れる涼しい避暑地にでも出掛けたいものです。 そこで今日はライオンのクリスの素敵な避暑法を紹介します。 屋外にいると、日なたよりも日かげを選ぶことは当然ですが、 クリスは今にも池の水に落ちそうな位置で、石畳を枕にお昼寝をするのです。 まるで「俺はトラみたいに野蛮に池の中に入ることはしないけど、 池の水の気化熱を利用して頭脳派で暑い夏を乗り切るぜ」と言わんばかりに天然のクーラーで涼をとっているのです。
  あ~っ、ごめん。撮影に夢中になっていると、休憩を邪魔しちゃったみたいです。 (動物病院 北川 和也)

涼むクリスの写真1 涼むクリスの写真2 起きるクリスの写真

カピバラファミリーに双子ちゃん誕生 8月2日

7月16日にカピバラの双子の赤ちゃんが誕生しました。 母親のワカメはこれで4回目の出産となり、ベテランお母さんです。出産から10日間は母子の様子を注意深く観察し、26日に初公開となりました。 公開初日には怖くて入れなかった屋外プールも、姉のアスカやリンとともに泳ぎ、夏の暑さにもめげずに毎日元気に過ごしています。(新谷 純弘)

カピバラ親子の写真 カピバラ子の写真

はじめての外  7月26日

新しいプレーリードッグ♀2頭が来たのですが…姉妹の絆が強くてなかなか一緒にすることが難しいと感じたので、一頭ずつお見合いをすることにしました。少し慣れてきたところで、一緒にして様子を見ました。朝見ると5頭固まって眠っているので大丈夫だと思い外の展示場に出してみました。初めは恐る恐る出て行きましたがしばらく様子を見ていると一緒に餌を食べたので安心しました。穴を掘ったりいい感じだと思っていましたが、昼過ぎ位によく鳴く声が…若い雌のミリーとケンカしていました(泣)5頭で慣れてきた後にもう一頭とお見合いさせようと思います。6頭揃うのはもうしばらく先になりますが温かく見守ってください。(小田桐 圭)

プレーリードッグの写真 プレーリードッグの写真2

閉園後のかけひき  7月25日

 梅雨が空け、すっかり夏らしくなりました。そうなるとリクガメ担当者とゾウガメたちの間に閉園後のかけひきが始まります。 夕方になると暗く寒くなる季節には、カメたちは自分で小屋に帰りますが、夏の間は外のほうが心地よいのか帰ってくる気配がありません。 大きなアルダブラゾウガメは体重が60kg以上あり、飼育員が抱えて小屋に戻そうとすると腰を痛めてしまいそうです。 そこで、大好物の桑の枝を目の前に差し出しながら、自分で歩いて入舎させるようにしています。 このとき空腹でないとそっぽを向かれるので、午後の餌の量は温度や天候、カメの気分をよく考えて決めなければなりません。(野田 英樹)

小屋へ戻す写真1 小屋へ戻す写真2 小屋へ戻す写真3

生きている甲羅 その2  7月23日

今年3月に甲羅の一部を切り、ゴルフボール位の結石を取り出す手術をした ケヅメリクガメの経過報告です。 あれから約4ヶ月の間に甲羅の修復もゆっくりとですがすすみ、 中央部分はもう完全にくっつきました。周辺部分の切った跡はまだ見えていますが 内部の修復はすすんでいるものと思われます。 成長と共に甲羅が大きくなるように、やはり硬い甲羅にも生きている細胞や 栄養を運ぶ血管が通っていることにあらためて感激しています。 今までは個別飼育をして食欲や排泄の状況を見守ってきましたが 今後は手術前のようにリクガメたちの群れ生活にもどります。(動物病院 北川 和也)

手術直後の写真 現在の甲羅の写真 群れのの写真

気持ちいいゾウ! 7月11日

7月に入りますます暑くなってきました。暑くなってくると始まるのがサニーの水浴びです。 今年も夏が来たことを実感します。気持ちよさそうに水浴びをしているサニーを見ていると、 見ているこっちも少し涼しくなった気がします。飲み水として常時水入れに水は入っているのですが、 その水は使わずにサニーはホースから出る水を好みます。やはり冷たい水の方が良いみたいです。 今のところ、不定期でサニーが水を欲しがった時に水浴びを行っています。 (だいたい11時から12時に行うことが多いです)夏の風物詩、写真に収めてみてはいかがでしょうか?(小倉 康武)

サニーの写真1 サニーの写真2 サニーの写真3

底モノ給餌器 7月6日

園内「郷土の水辺」には、小松市内を流れる梯川をモデルにして上流から河口までのそれぞれの区域に棲む魚類などの展示をしています。 様々な種類と大きさの魚などが同じ水槽で飼育されています。ですから、いろいろ工夫しながらエサを与えていてもなかなか全員にエサが行き届かない状態でした。 そこで、特にウナギやカマキリなどのいわゆる「底モノ」にエサを届ける為に、筒を使って底まで餌を落とすものを作りました。 魚たちもすぐにこの筒の下に行けばエサがもらえることを学習し、給餌器が設置されるとすぐに給餌器の下に集まってくるようになりました。 お食事ガイドの時に、「底モノ給餌器」の活躍をご覧いただけます。(那須田 樹)

カマキリの写真 クサガメの写真 底モノ給餌器の写真

仕事を放棄したケヅメリクガメ  6月28日

今日6月28日は火曜日で休園日。ライオンの屋外パドックに、カメたちの広場から出張でケヅメリクガメ2頭がやって来ました。 何しに来たのかって? 展示場内の伸びた草を食べるためなのです。カメの担当者いわく、「すぐに食べちゃいますよ」。 職員の手間ははぶけるし、カメたちのエサ代は浮くしで、一石二鳥の名案…と思われました。 しかし、カメたちはご覧のとおり。担当者の太鼓判なんぞ聞く耳持たぬとばかりに、仕事を放棄して、穴を掘って休息態勢に入ってしまいました。 ライオンの担当者が休んでいるカメをおいしそうな雑草のテーブルに運んできても、首をすくめたまま動こうとしません。 屋外展示場へのシュートの扉を叩きまくるアンニン(♀)の気配に気おされたのか、それともひんやりした外気に食欲が湧かないのか。 お仕事がんばってね、ケヅメちゃん!(三上 秀彦)

穴を掘って休むケヅメリクガメの写真 首をすくめてじっとしているケヅメリクガメの写真

そんなに気になるの? 6月27日

アミメキリンのダイチ(オス)が生まれて9カ月が経ちました。日に日に大きくなっています。母親のイザベルに似て人懐っこく、 私たちが掃除しているとゆっくり近づいて来ます。近づいて来て何をするのかというと、臭いを嗅ぐことが多いです。 中でも、私たちが持っているホウキとチリトリが気になるようで毎回嗅いでいます。そこで、試しに地面に置いたらどうするのかやってみました。 結果、写真のように鼻先がくっつくくらい嗅いでいました。ダイチの両親はしないので「そんなに気になるの?」と思ってしまいますが、 ダイチにとっては自分や両親やシマウマの糞の臭いがする不思議なものなのかもしれません。 体はどんどん大きくなっていきますが、まだまだ子供のダイチの仕草に癒されます。(小倉 康武)

ダイチとチリトリの写真 ダイチとチリトリの写真2 ダイチとチリトリの写真3

来園者の方の「夢」や「願い事」を募集中 6月19日

七夕の画像 七夕は五節句のひとつで、縁起の良い「陽数」とされる奇数が連なる7月7日の夕べに行われるため 「七夕の節句」といいます。又、笹を用いて行事をすることから、別名「笹の節句」と呼ばれています。 いしかわ動物園では、6月18日より来園者の方々に七夕への願い事を短冊に書いて頂き、 動物園入口に設置された箱に投函してもらっています。 笹竹設置後は、書いた願い事を皆様が直接七夕飾りに結び付けることが出来ます。 みなさまの夢がかないますように・・・ (総務課 穴田 博子)

ふわふわのヒナが見られます  6月15日

フクロウの巣では4月下旬、母親が1カ月以上温めていた卵が孵り、4羽のヒナが誕生しました。初めは真っ白の羽毛に覆われ目も開いていない小さなヒナたちでしたが、親鳥たちの子育てによりすくすく成長し、先日ついに巣立ちのときを迎えました。巣立って間もなくの今の時期はまだまだ飛行の練習中で、ときには着地に失敗したり足を踏み外して木から落下するような少々お茶目な姿も見られます。たくさんの失敗を重ね、立派に育って欲しいと思います。また夕方の食事の時間には親鳥がヒナたちに餌を運ぶ様子も観察できます。白みがかったふわふわの羽毛が見られるのもあと数週間ほど。是非ヒナたちの成長を見にフクロウ舎へお越し下さい。(小山 将大)

カルガモ親子の写真 カルガモのヒナの写真

よちよちのヒナが見られます  6月15日

 6月2日、バードストリートの入口「水鳥たちの池」に新たな命が誕生しました。約4週間母親に温められていたカルガモの卵が孵ったのです。 ヒナは生まれて数時間後から自分の力で移動や食事をすることができ、母親に連れられて歩いたり泳いだりする愛らしい姿を私たちに見せてくれています。 残念ながら9羽孵ったヒナたちは生後1週間で4羽減ってしまいましたが、残った5羽は今後もたくましく育ってくれるでしょう。カルガモの成長は非常に早く、 みるみるうちに大きくなります。母親について歩く様子が見られるのも今月いっぱいまで。その後は徐々にひとり立ちの準備を始めます。 お越しの際はケージ全体を見渡し、親子の姿を探してみてはいかがでしょう。(小山 将大)

カルガモ親子の写真 カルガモのヒナの写真

もう1年、あと1年  6月9日

 昨年6月に「ツルたちの水辺」にやってきたコウノトリ。同居しはじめたときは、先にいたタンチョウやコウノトリとのケンカもありました。 今でも他の鳥たちとは少し距離を置いていますが、環境には十分慣れてマイペースにのんびり過ごしています。 また、池に入れた餌のアジを真っ先に食べにくる食いしん坊な一面も見せてくれるようになりました。ただし飼育員がケージ内にいる時は、警戒してなかなか食べに来てくれません。 あと1年経てば、飼育員にももう少し慣れてくれるかな。(木村 元大)

コウノトリの写真 コウノトリの写真2

ヒョウモンガメが孵化しました 6月6日

 今年の正月に、ヒョウモンガメの雌が穴を掘ろうとしていました。冬なので外にでられず、コンクリート床には穴を掘れません。 そこでプランターに土を入れたものを用意したところ、穴を掘り4個の卵を産みました。そのうち1つが、4月20日に孵化しました。 いしかわ動物園でのヒョウモンガメの孵化は2011年以来の5年ぶりです。そして5年前に当園で生まれたカメが、ひょっとしたら父親かもしれません (雌はたくさんの雄と交尾するので、父親がどれかはわからないのが実情です)。6月4日より「カメたちの広場」で親子展示しています。ぜひご覧ください。(野田 英樹)

ヒョウモンガメの孵化の写真 ヒョウモンガメの子亀の写真 ヒョウモンガメの展示の写真

この度、また引越しました 6月2日

ケヅメリクガメの画像 先日のどうぶつえん日記にて、今年もケヅメリクガメがアフリカの草原に帰ってきたとお伝えしたのですが・・・残念ながら住人たちに受け入れてもらうことができませんでした。昨年まではキリンやシマウマたちと同居することができたのになぜ今年はうまくいかないのかと考えたところ、昨年はキリンが2頭。今年は3頭。そうです、子供キリンのダイチが家族の一員となったのです。どうやら、心配した母親キリンが気を揉んでいる様なのです。なんとかカメを残せないかと試行錯誤しましたが、母親の強い愛情には勝てずカメが身を引くこととなりました。引越し先は、ふれあい広場のなかよしハウス前にあるサークル内です。もし見かけた方は、そっと慰めてあげてください。(佐藤 美樹)

古株の 蛙飛び越え 未知の外 5月28日

郷土の水辺では、食欲旺盛な2匹のアズマヒキガエルを展示しています。ちゃんと餌を食べてくれるのはもちろん嬉しいことなのですが、カエルだって生き物。 食べるものを食べれば、しっかり出るものが出ます(しかもなかなか臭い・・・)。 ある日、汚れた水槽を掃除するために2匹には一旦バケツの中に移動してもらいました。砂利を洗ったり、ガラスを磨いたりしながら、 ふと横に置いたバケツに目をやると新入りヒキガエルが先輩ヒキガエルの上に乗っかっています。「かわいそうに、負けるな先輩!」と心の中で応援していると、 なんとあろうことか、先輩を踏み台にして脱走を試みているではありませんか! ここまでくると、すがすがしさすら感じます。 で、ない頭をこねくり回して考えたのがタイトルの俳句(?)です。誰もが知っている有名な俳句に寄せようとしましたが、なんとも苦しい結果になりましたorz。(南都 慶介)

アズマヒキガエルの写真1 アズマヒキガエルの写真2 アズマヒキガエルの写真3

今だけモヒカン! 5月26日

最近体がかゆいのか、壁に体を押し付けてゴリゴリしている姿を何回か見かけまいた。 毎年毛が抜けますが、いつもは6月中旬位なのでかるくブラッシングをするぐらいでした。でも試しにかゆがっていた耳の後ろ側を軽くひっぱってみたら抜けた!!1時間くらいかけて両側面なくなりました。気持ちいいのかサクラもほとんど動かずじっとしていました。背中とお腹の部分はまだ抜けそうになかったのでそのままです。なので見た目はモヒカンカットみたいになっています(女の子なのに…)徐々にきれいになっていくと思いますが、是非今の姿を見に来てください(小田桐 圭)

毛刈り前の写真 毛刈り後の写真

生きている甲羅  5月22日

全く餌を食べなくなったケヅメリクガメのレントゲン写真を撮影したところ、おなかに大きな尿結石があり、腸や膀胱をふさいで糞と尿が沢山たまっていました。 はやくその結石を取り出す手術をしなければ死んでしまう状況です。 カメの開腹手術をする場合は、その分厚くて硬い甲羅を切らなければなりません。 そこでカメに麻酔をかけてから、医療用電動ノコギリで甲羅の一部を切りとり、ゴルフボール位の結石を取り出しました。 手術後はカテーテルで胃の中に青汁を流し込むことで元気を取り戻し、沢山たまっていた便や尿も徐々に出てきました。 手術から2ヶ月が経過したので甲羅を押さえてあった接着剤を取ってみました。切り取られた甲羅は、骨折した骨がくっつくのと同じように、きちんとくっついており、 やっぱり甲羅も生きているんだなぁとあらためて感心させられました。 (動物病院 北川 和也)

ケヅメリクガメの開腹手術の写真 ケヅメリクガメの尿結石の写真 元気を取り戻したケヅメリクガメの写真

過去の「どうぶつえん日記」再リンク  5月8日

2009年から開始しました「どうぶつえん日記」も早8年目を迎え、飼育員をはじめとした動物園職員により今日までに551点の日記が更新されております。 昨年までは過去の日記を公開しておりましたが、今年に入り閲覧できない状態が続いており大変ご迷惑をおかけしておりました。 本日あらたに日記の下方にリンクを貼りましたので、最新の日記と共に「過去のどうぶつえん日記」もぜひともご愛読ください。(どうぶつえん日記担当)

イメチェンしたアルパカのホップ 5月5日

アルパカは高山地帯に生息し、寒さに強く暑さに弱い動物なので、夏前には長く伸びた毛を刈る必要があります。 ところが私たちはアルパカの毛刈りの経験がなく、よりよい毛刈りの方法を色々と考えていました。 数人で押さえた状態で一気にバリカンで刈る方法は、短時間で終わるメリットはあります。しかし互いの負担が大きくホップの性格との信頼関係に影響してしまうことが心配でした。 そこで大好きな餌の時間に、毎日ハサミで少しづつ切っていくことにしました。 さすがにトリマーのような綺麗な仕上がりには程遠いのですが、暑さ対策が目的なのでこれで完成としました(右側の写真)。 かなりイメチェンしたホップですが、切る前の方が可愛いのでは(?)と感じるのは私だけでしょうか。(山下 義裕)

毛刈り前の写真 毛刈り後の写真

草原の隠れキャラ  4月29日

今年もアフリカの草原にケヅメリクガメが帰ってきました。冬の間はカメたちの広場ですごしていましたが、4月も終わりに近づき徐々に気温が上がってきたのでアフリカの草原での展示を再開しています。 グレビーシマウマのキサラギと、キリンの子供のダイチにとって、カメと一緒に過ごすのは今年が初めての体験です。初日は、ホオジロカンムリヅル達に囲まれ、キリン親子に警戒され、飼育員に見守られ、 皆からの注目を一身に集めていましたが、当の本人は自由気ままに展示場を闊歩し、大物感を見せつけられました。 共同生活は始まったばかりです。この先うまく溶け込んでいけるか不安はありますが、1日も早く住人として認めてもらえるよう願っています。 ※気温の低い日や高すぎる日、天候の悪い日は草むらに隠れて、見えないこともあります。ご了承ください。(佐藤 美樹)

ケヅメリクガメとの写真 ケヅメリクガメの写真2 ケヅメリクガメの写真3

イチゴの診察  4月25日

イチゴは人工哺育で育ったチンパンジーの女の子です。飼育管理をする上で健康には気をつけていますが、 今月中に鼻水や咳がひどくなる症状を確認したので薬を飲ませることにしました。 イチゴは飼育員を全面的に信頼しきっているようで、 他のチンパンジーが絶対に飲まないような苦い薬も嫌がらずに飲んでくれます。 私も8年前の授乳に参加しており、近づくと喜び、触れてほしいと体を差し出してきます。 体に触れながら高熱がないか調べたり、口の粘膜の状態、動きや表情などをじっくりと観察していきますが、 猛獣であるチンパンジーとのこんなにも安心した触れ合い診察ができるは、人工哺育で培った信頼関係があるイチゴだからなのです。 (動物病院 北川 和也)

イチゴとの写真 イチゴとの写真2 イチゴとの写真3

1月遅れのハーフバースデー  4月17日

1月遅れのハーフバースデーということで、アミメキリンのダイチ(オス)が生まれて7ヶ月経ちました。 写真は生後3日目の写真と7ヶ月の写真です。現在ダイチは2m40㎝くらいになりました。 性格はあまり変わらず、好奇心旺盛で懐っこくよくスタッフに近づいてきます。 少しシマウマは苦手なようで、シマウマが近づいてくると母親に隠れたり逃げたりします。 時々、母親から離れて一人でいることもあり、「モ~」と鳴いています。スタッフが近くを通るときによく聞くので、 あたかもスタッフに何か言っているようでかわいいです。このまま元気に1歳の誕生日を迎えて、また並んで写真を撮りたいと思います。(小倉 康武)

:イグアナとカメの写真 アカアシガメの写真

今年もやってきました  4月17日

今年も彼らがやってきました。この時期、ゾウとキリンの室内展示場にはツバメのペアがたくさんやってきます。 獣舎にはいくつも巣があり、今は修復中のようです。これから産卵しヒナがかえり、また賑やかな日々が始まります。 ツバメは地方によっては「人が住む環境に営巣する」という習性から人の出入りが多い家、商家の参考となり商売繁盛の印となっているそうで、 ツバメの巣作りは縁起物として歓迎されているそうです。しかし、やはり落ちてくる糞には悩まされます。掃除も追いつきませんし、 時々掃除中に上から落ちてくることもあります。油断大敵です。とはいえ、ヒナの成長を見るのは楽しいですし、無事に巣立つと安心します。 皆さんも、ゾウやキリンをご覧の際は、ツバメの糞に注意しながら巣も探してみてください。子育ての様子が見られるかもしれませんよ。(小倉 康武)

モカの写真 ココアの写真 カカオの写真

ある朝のサニーの寝室  4月17日

ゾウのサニーの寝室に山のように糞がしてありました。いつもは何カ所かにしてあることが多いのですが、 まるで集めてくれたかのように1カ所にしてありました。糞は前日の夕方から翌朝までにしたものです。せっかくなのでしっかりと重さを量ってみると、なんと55.6㎏!さすがたくさん食べるだけあって、出す量も多い。糞の重さをせっせと量ってくれた飼育係のKさんは、この後サニーの広い寝室もきれいに掃除していました。 飼育係の仕事は「体力勝負」だとサニーの糞の重さから改めて感じたのでした。(濱野 沙織)

モカの写真 ココアの写真 カカオの写真

仲間入りしました!  3月25日

浜松市動物園から新しくマーラのオス3頭が仲間入りしました!3頭とも兄弟なので見た目はみんなそっくりです。(まあ、どのマーラも顔はほとんど一緒に見えるんですが・・・)では、個体紹介をします!写真左がモカ、真ん中がココア、右がカカオです。見分け方はモカは毛の色が茶色が多く、毛並みが良く他の2頭より少し小柄です。ココアは両耳と両目の間に線状になっている毛の薄い所があり顔が横から見ると面長です。カカオは顔の長さが横から見るとモカやココアより短いです。 今では3頭とも放飼場に慣れてきたので、この中の1頭をメスのチビ、フラウと同居して繁殖をさせていく予定なので赤ちゃん誕生を楽しみにしてください。(卜部 倫昭)

モカの写真 ココアの写真 カカオの写真

いつのまにか同居?  3月20日

グリーンイグアナのプチ♂の部屋に、南米にすむリクガメであるアカアシガメが仲間入りしました。数年前、同居していたグリーンイグアナのダイ♂とよくケンカをしてケガをしていたのでどうなるか心配でしたが、試しに入れてみようということで一緒にしてみました。プチがアカアシガメに近づいていったので心配しましたが、その場で寝てしまいました。石と思っているのでしょうか?(那須田 樹)

:イグアナとカメの写真 アカアシガメの写真

ゾウガメが1頭仲間入りしました 3月18日

新ゾウガメの画像  「カメたちの広場」に、新しいアルダブラゾウガメが仲間入りしました。甲長がまだ30cmほどしかない小さなゾウガメです。前からいる「アース」と「ムーン」は70cm近くあり、体重も50kgあります。一緒にすると小さなゾウガメはつぶされてしまいますので、現在はヒョウモンガメのいるエリアに暮らしています。「世界最大のリクガメ」たるアルダブラゾウガメも、小さい頃はとてもかわいらしいので、ぜひご覧ください。(野田 英樹)

アフリカの草原にキサラギ登場  3月4日

昨年10月に富山市ファミリーパークからやってきたオスのグレビーシマウマのキサラギの展示を始めました。 キサラギはとても落ち着いた性格で寝室から展示場の出入りやアミメキリンとの同居もすぐにできるようになりました。 2頭のメスとのお見合いではお互いに興味を持ち、特にキサラギとホタルはフェンス越しに離れたがらないこともありました。 相性は良さそうです。今後は3頭で展示をしながら、繁殖を目指していきたいと思っています。(濱野 沙織)

シマウマのキサラギの写真 お見合いの写真 3頭展示の写真

冬   3月2日

冬、気温が低く外に出られません。少しでも冬を感じてもらおうと雪が降った日には室内展示場に雪のプレゼント。ブロトスは毎回しばらく舐めた後ぐちゃぐちゃに。 チンパンジー達は皆で大事に舐めたり食べたり。口一杯頬張る割には凄く冷たそうな表情をしています。(出村 哲)

オランと雪の写真1 オランと雪の写真2 チンパンジーと雪の写真

春、遠からじ  2月27日

2月の終わりになって訪れた戻り寒波。おとといも、昨日も、いしかわ動物園は雪でした。 でも、その気になれば、いろいろなところで春の気配を感じ取ることができます。 まだ冬季閉鎖中のメダカたちの池では、アカガエルの産卵が始まっています。 フキノトウも本格的に芽を出し始めましたよ。防寒着を脱ぎすてて作業する職員もちらほら。 下の2枚の画像は、第9駐車場のカンザクラ(?)(2/26撮影)と、ふれあいひろばのマンサク(2/27撮影)です。 昨年より、2~3日遅めかな。(三上 秀彦)

第9駐車場で見つけたカンザクラの写真 ふれあいひろばのマンサクの写真

カピバラにまたまた赤ちゃんが誕生 2月19日

カピバラ親子の画像 1月29日の夕方、モミジとワカメに8番目と9番目の赤ちゃんが誕生しました。性別はいまのところ不明ですが、2頭とも毎日元気に成長しています。 一昨年は4頭の赤ちゃん、昨年は3頭の赤ちゃんが生まれ、計11頭、叔母にあたるメイとサッチを入れると13頭の大家族になりました。 今のお兄ちゃんやお姉ちゃんのように元気でたくましく、また、愛嬌のある子に育ってほしいです。(新谷 純弘)

双子の姉妹の性格は!?  2月19日

2月11日にレッサーパンダの双子の赤ちゃんの命名式があり、名前が「サン」と「ルナ」に決定しました。2頭の見分け方はパッチリ目で背中からお尻あたりの毛がうすい茶色なのが「サン」で、(写真左)顔つきがムッとしているような細い目で、頭の上からお尻あたりの毛が濃い茶色なのが「ルナ」です。(写真右) さて2頭の性格はというとサンのほうが人懐っこくて温和で、僕たちが近づいてもあまり怖がらないです。 ルナは巣箱にいた時から僕たちに飛びかかったりする臆病な性格で、今でも僕たちが近づくと鳴いて威嚇をしてすぐ逃げて行ってしまいます。 そういえばサンとルナの姉にあたるマリンとスミレも同じように真逆の性格をしていますから、やはり兄弟・姉妹とはいえ性格は違って当然なのでしょうね。(卜部 倫昭)

:ルナの写真 サンの写真

迫力ある大あくび 2月16日

ライオンの屋外展示場の一部には見た目は岩畳のように見えますが、実は床暖房になっている部分があり、北陸の寒い冬でも暖かく過ごすことができます。 しかも今年の冬は例年に比べて暖かい日も多く、春のような日もありました。そんなこともあってか床暖の上でマッタリとしているクリス♂を見ていると、いつになく迫力のある大きなあくびを連発しているのです。 足元から全身がポカポカしてきて、眠くてたまらなかったのでしょうか。こんな時は普段なかなか観察できない口の中や歯の状態を、瞬間的ではありますが何度も確認することができました。(動物病院 北川 和也)

クリスの写真1 クリスの写真2 クリスの写真3

小さくても強い  2月14日

バードストリートのハトやツグミが暮らしている部屋に、新しく‘マミチャジナイ’が仲間入りしました。 白い眉のような模様が特徴で、県内では春と秋に見られる渡り鳥です。昨年10月に白山市で保護され、当園で治療しましたが自然に帰すのは難しいと判断し、先日ここへ引っ越してきました。 とはいっても、マミチャジナイは元気いっぱい。飼育員の心配をよそにケージ内を俊敏に飛び回り、時には自分よりひとまわり大きなツグミを相手に口を大きく開けて威嚇するなど少々強気な一面も見せてくれます。(小山 将大)

:マミチャジナイの写真1 マミチャジナイの写真2

こんなところに  2月13日

2月のイベントといえば、バレンタインですね。この時期あちらこちらにハート型のものが現れ、よく目につきます。そんなある日、こんなところにもハートを見つけました! アミメキリンのダイチ(オス)の頭の上にもハートが現れました。角の先の毛がうまくカールしてハート型になっています。 このハートは正面より後ろから見た方がきれいに見えます。もうすっかり大きくなって私を見下ろしていますが、まだまだ生後5か月の子どもです。 成長すれば、頭のハートもなくなると思いますが、これからも順調に大きくなってほしいと思います。(小倉 康武)

:キリン ダイチの写真1 キリン ダイチの写真2

まるで鏡のような動き 2月1日

昨年生まれの2頭のレッサーパンダはいろいろなものに興味津々です。 今日は室内展示場の平均台の上で、いつもになく私に興味を持ってくれていたので、 ガラスごしに手をかざして動かしてみると、まるで鏡にうつったような動きを見せてくれました。 私の指先を左右上下に動かすと、それに合わせて前足を上下左右に動かすのです。 もちろん私は餌を持っていないので、 単に目の前に動くものに触れたかったということだったのでしょう。 実はその後お客さんの手の動きにも反応し、皆さんとても楽しんでおられました。 (動物病院 北川 和也)

レッサーパンダの写真1 レッサーパンダの写真2 レッサーパンダの写真3

ケヅメリクガメの赤ちゃん公開  1月21日

 昨年の12月に生まれたケヅメリクガメの赤ちゃんを、「カメたちの広場」で公開しています。やはり生まれたばかりの赤ちゃんは小さくてかわいらしいです。 右隣の親ガメと見比べてみると、成長ぶりがよく分かると思います。これまで展示していた2014年11月生まれの子ガメたちは、入れ替わりでバックヤードに引っ越しましたが、 元気にしています。各年生まれの子ガメや若ガメたちは、機会を見て皆様の前に登場すると思います。(野田 英樹)

:ケヅメリクガメの赤ちゃんの写真1 ケヅメリクガメの赤ちゃんの写真2

入院中でも居心地よく 1月14日

この前プレーリードッグが動物病院に入院しました。だいたい入院している動物の飼育には床がすぐに取り替えられるように新聞紙を敷いてその上にスノコを置きます。徐々に体調が良くなってきたのか、その新聞紙を引っ張り出し干草とで熱心に巣を作り始め、退院の時にはとても良い具合に仕上げていて取り除くのが心苦しいほどでした。(動物病院 堂前 弘志)

プレーリードッグの写真 新聞の巣の写真 新聞の巣の写真2

イグアナ展示場の木の交換 1月11日

木の交換前には、グリーンイグアナの展示場では、板の上で気持ちよさそうに寝ているグリーンイグアナのプチ♂が観察できました。 プチ♂にとっては迷惑だったかもしれませんが、イグアナといえば、木の枝につかまっているほうが自然に近い様子を見せられます。 野生のイグアナは、川にせり出した木の枝の上で日光浴していて危険を感じると、下の川に飛び込むそうです。泳ぎは得意。 そこで展示場の木を交換して、イグアナが枝に乗るようにしました。この木は飼育係が裏山に入って、のこぎりを使って切り出し、 人力で運んできたものです。よりジャングルの木のような、太さや曲がり具合にもこだわって探しました。 その結果少し森の奥から運んでこなくてはいけなくなって、かなり苦労しました。 最初は全く木に登ってくれないプチ♂でしたが、今では枝の上で気持ちよさそうに寝ている様子が観察できます。(那須田 樹)

ビフォーの写真 アフターの写真 全景の写真

リハビリテーション 1月9日

アカハナグマの「ビップ」は昨年10月に右の後足を骨折してしまい、手術後約1ヵ月目には退院したものの、しばらくは寝小屋エリアでリハビリをしておりました。 寝小屋内では日に日にビップの歩き方が軽快になってきたので、現在は運動場にて展示を開始しています。 娘の「クッキー」のような若さはないためか、木の上の休憩台に行くことはまだ確認していませんが、さらに歩くことにより筋肉や神経機能が回復し、 いつか台の上まで登って、そこでゆっくりとお昼寝してくれることを期待しています。(動物病院 北川 和也)

アカハナグマビップの写真 アカハナグマビップの写真2 アカハナグマビップの写真3

はしゃげる真冬 1月6日

例年この時期、ミーアキャットは寒くて雪の積もった運動場には出ず、暖かい寝小屋の中で過ごすことが多いのです。 しかし今年は真冬の時期でも暖かく、太陽の光が運動場に降りそそいでいるため、常にじゃれ合う声が聞こえるくらい大はしゃぎをしています。 大好きな穴掘りも朝から始めて、昼前にはすでに深い穴になっています。 太陽に向かって立ち上がる見張りのポーズも、冷えた身体を日光で温めてもいるようです。 こんなに暖かくて不思議な真冬は今後も続くのでしょうか? (動物病院 北川 和也)

ミーアキャットの写真 ミーアキャットの写真2 ミーアキャットの写真3

カピバラ新春イベント  1月5日

皆様、あけましておめでとうございます。 今年も新春イベントとして、1月2日からカピバラ家族に鏡餅を模したエサをあげました。昨年、一昨年と誕生したカピバラたちも大きく成長したので、準備したエサはまたたく間に無くなってしまいました。昨年は雪の中のイベントとなりましたが、今年は雪もなく、冬らしくないイベントとなりましたが、カピバラたちは暖かい日よりを楽しんでいるようでした。(新谷 純弘)

カピバラ湯の写真1 カピバラ湯の写真2

明けましておめでとうございます 1月1日

「サルたちの森」に暮らしている4種類の仲間たちも、幸せそうに新年を迎えています。 昨年はシロテテナガザルのルル、ブラッザモンキーのローリーが誕生し、どちらも順調に成長しています。 申年ということで、このエリア入口に門松を設置しました。サルたちと一緒にお正月気分を楽しんでくださいね。(髙田 洋之)

掲示板の写真 角松の写真